【書評】なぜケータイ小説は売れるのか
2008年2月26日
ソフトバンククリエイティブ (2008/02/16)
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内容的には、自分が思っていたような「売れる理由」だったので、安心(?)。
筆者があげているケータイ小説に頻出する七つの「罪」
(これって「セブン」みたいだけど)
1.売春
2.レイプ
3.妊娠
4.薬物
5.不治の病
6.自殺
7.真実の愛
この要素のほとんどがケータイ小説に内包しているという。
ケータイ小説を読んだことがないので、意見を述べる資格はないのかもしれないということを前提にして・・・
水戸黄門に由美かおるの入浴シーンが欠かせないように、物語には「ヤマ」が必要。
物語には、その前提条件が必要になる。
夏目漱石が、「教養とはコミュニケーションの手段である」という旨の発言をしていたような気がするが、前提知識が共有できなければ、コミュニケーションは広がらない。
このことを思うときに思い出すことがある。
村上春樹が「スプートニクの恋人 」の中で、茅ヶ崎の枕詞として、「砂まじりの風が」という表現を使っていたように思う。
「砂まじり」「茅ヶ崎」この2つのワードで、ある楽曲が思い浮かんだ人は、この「前提知識」を共有している。
ソシュールを例に出すまでもなく、「文字」そのものに意味はない。
「イヌ」が仮に、「ヌイ」と呼ばれていたとしても、僕らが頭の中に想像するイメージが共有できているのであれば、日本中で「ヌイ」と呼んでもなんの問題もない。
ケータイ小説のメインターゲット、本書によると、地方のティーネンジャーの女子。
彼女らにとっての、共有しうる前提知識が、先にあげた7つの大罪である、ということなのだろうと思う。
それだけに、いわゆる「小説」を読む層には、ケータイ小説はウケない。
まあ、きっとこのディバイドは続き、さらに拡大していくのだろうと思うけど・・・
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